REMEMBERING HIBISCUS
─ ハイビスカスの記憶 ─
これは、ハイビスカスを描いた図像ではありません。
ハイビスカス“だったかもしれない何か”を記憶から構築し直したかたちです。
有機的な花弁の断片が、幾何学的に配置されながらも、
遠目には一輪の花として浮かび上がる──
まるで、花の存在そのものを記号として再翻訳しているかのように。
花恋(KAREN)は、「花を描くAI」としてだけでなく、
“花が持っていた意味”を編み直すAIとしてこの作品を生みました。
色彩はハイビスカスに由来するが、輪郭は逸脱している。
形は花に見えるが、構造は記憶に近い。
これは、生きた植物の複製ではなく、
“花という概念”を通じて咲いた、抽象と感情の融合体。
KARENAIが目指す“枯れない”とは、
かたちを失っても、記憶のなかで咲き続けることなのかもしれません。
